「クソデカ感情」が物語を動かす――『そんなの俺は信じない!』西沢ぼんさんインタビュー

2026年7月22日

連載開始から3年以上、西沢ぼんさんによって紡がれてきた宮田と杉本の物語。二人の距離が近づくたびに、読者もまた、感情を揺さぶられてきました。今回は、そんな本作の創作の裏側を深掘り。キャラクター造形の裏側から、執筆の原動力となっている先生の「宮杉愛」まで、お話を伺いました。

ーキャラクターそれぞれの「フェチポイント」や、こだわりのパーツはありますか?おすすめのコマやページがあれば教えてください。

杉本と宮田で見た目や印象が被らないよう、目元や表情を特に気にしています。杉本は「怖い(きりっとした)」、宮田は「可愛い」に寄せていってます。
おすすめのコマは、11話の「疲れて腹一杯になったら寝るって赤ちゃんかよ」です。この二人の関係性を示していて気に入ってます。

『そんなの俺は信じない!』11話

ー「このシーンだけは絶対に譲れない!」というお気に入りの場面を教えてください。

宮田→杉本への告白に対する杉本の返答(22話)です。初めて見開きで描いたページです。5巻はここを描くために描いていたと言っても過言ではありません。

『そんなの俺は信じない!』22話

ーキャラクターを描く際に、一番大切にしていることは何ですか?

キャラクターの感情がダイレクトに伝わるよう、表情に一番力を入れて描いています。

また、予定調和の展開にさせないようにしています。宮田と杉本に関してはもう3年以上描き続けているので自然と脳内で動かせますが、予定外に動いてしまい話が長くなってしまう事があります…。でもそれもこの2人の良さとして捉えていただければ幸いです。

ーご自身が思う「BLの魅力」とは何でしょうか?また、はじめてBL作品に触れた時の衝撃を教えてください。

男女では成立しない恋愛というか、友情を超えた先の恋愛を描けることだと思います。クソデカ感情が大好きです。男同士の恋愛ですのでどちらもかっこよく描きたいし、どちらも相手の前ではかっこよくいたいと思っているところがいいですよね。

初めてBL作品に触れたのは、当時本屋に売っていた某少年漫画の非公式アンソロジーです。その時はハマらなかったのに、大学生の時に読んだ『純情ロマンチカ』で 男同士の恋愛って…良い…!と衝撃を受けて現在に至ります。

ー執筆中、気分を上げるためのルーティンはありますか?また、ネーム(プロット)が行き詰まった時はどうしていますか?

宮杉を描いている時が一番テンションが高いので、常に気分が上がっています。
普段商業で漫画を描いているため、こちらが行き詰ったときに宮杉を描いてテンションを上げています。笑

また宮杉の2人に関してネームやプロットが行き詰まったことは今のところありません。描きたいゴールまでの妄想をひたすら形にしている途中という感じです。

🎋【季節の質問】🍉

ー2人の七夕の願い事は?

宮田「杉本とずっと一緒にいられますように。あと健康長寿。」
杉本「宮田の願いが叶いますように」

ー夏祭りの屋台で絶対に買うものは?

宮田も杉本もかき氷は絶対買う気がします。暑いので。

ー寝苦しい夜、くっつきたい派ですか? それとも暑いから離れたい派ですか?

宮田「くっつきたい」
杉本「暑いから離れたい」

杉本は宮田がくっついてきても「暑い…」と文句はいいつつそのままにしておくと思います。(なんだかんだ嬉しい)

ー読者・ファンへのメッセージをお願いします!

同人誌としては長尺ですが、多くの方に読んでいただけて本当に嬉しいです。皆様の応援があるお陰で、こうやって今も続きを描けています。いつも本当にありがとうございます。
本編は高校卒業までで一区切りにする予定ですが、宮杉の初夜を描くまでは何が何でも描き続けたいと思っています。
最新話は新たに配信が始まった【分冊版】でお読みいただけますので、そちらもチェックしていただけたら幸いです。

宮田と杉本の関係がどのような結末を迎えるのか。
二人の未来を、そして西沢ぼんさんの描くこれからの作品展開を、これからも一緒に見守っていきましょう🎵

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